テレワークで仕事を進めるための工夫|最も多いのは「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%、次いで「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%
この記事の要点
- テレワークで自律的に仕事を進めるために工夫していることでは、「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%、「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」22.1%が上位3項目となった。
- テレワークの実施頻度別にみると、「業務開始前にタスクの優先順位を決める」は週1日以上テレワークを実施している層で40.3%、週1日未満または実施していない層で23.5%であった。
- テレワークで自律的に取り組んでいることのうち最も当てはまるものを1つ選ぶ設問では、「該当なし・意識していない」を除くと「業務の優先順位を自分で計画し実行」21.6%が最多で、続いて「集中時間と休憩のリズムを自分で組み立てる」17.5%であった。
| 調査名 | テレリモ総研「テレワークと自律性・自己管理に関する調査」 |
|---|---|
| 調査主体 | 株式会社LASSIC(テレリモ総研) |
| 調査時期 | 2026年8月6日〜8月12日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査対象 | 20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女 |
| 調査対象地域 | 日本全国 |
| 有効回答数 | n=1,011 |
| 回答数内訳 | 20代 n=184/30代 n=203/40代 n=253/50代 n=261/60代 n=110/週1日以上テレワークを実施 n=518/週1日未満または実施していない n=493 |
※複数回答の設問における各回答の割合は、回答者数(n=1,011)に占める割合を示すため、割合の合計は100%を超える。
※テレワーク実施頻度の区分は、回答者が選んだテレワークの頻度をもとにした区分である。「ほぼ毎日テレワーク(週5日以上)」「週4日程度テレワーク」「週2〜3日テレワーク」「週1日程度テレワーク」の4つを「週1日以上テレワークを実施」、残る7つを「週1日未満または実施していない」としてまとめた。割合は集計表の実数を合算してから各区分のn数で算出している。
テレリモ総研は、テレワーク・リモートワークの経験があるワーキングパーソン1,011名を対象に「テレワークと自律性・自己管理に関する調査」を実施した。テレワークで自律的に仕事を進めるために工夫していることを全11項目から複数選択で尋ねたところ、最も多かったのは「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%であった。「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」22.1%が続いた。
テレワークで工夫していること、最も多いのは「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%
本調査の回答者はテレワーク・リモートワークを経験したことがある人に限られており、一度もテレワークをしたことがない人は対象外である。この設問は、現在テレワークをしていない人には過去の経験をもとに回答してもらっている。
テレワークで自律的に仕事を進めるために工夫していることを、全11項目から複数選択で尋ねた(図表1)。
n=1,011/複数回答・全11項目/単位:%。複数回答のため、割合の合計は100%を超える。
工夫を挙げなかった「該当なし・工夫していない」は26.1%で、全11項目のなかで3番目に多い。以下では、この回答を除いて工夫の内容をみる。
最も多いのは「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%であった。次いで「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」22.1%、「体調や集中度に応じて業務内容を組み替え」17.0%、「質問・相談のタイミングを意識的に作る」15.4%と続いた。「業務日報や週次振り返り」は15.3%、「業務量・労働時間を自分で計測・可視化」は14.4%、「業務外の学習・スキルアップ時間を確保」は11.2%、「オンライン雑談・ランチ会等で関係性を維持」は7.5%、「上司との1on1や目標設定を自主的に活用」は4.7%であった。複数回答のため、割合の合計は100%を超える。
上位に並んだのは、その日の仕事を何から始めるかを決めること、集中する時間と休む時間を先に区切っておくこと、進み具合を自分から伝えることの3つである。いずれも道具や制度を必要とせず、個人の段取りで始められる工夫である。
テレワークで最も当てはまる取り組みでは「業務の優先順位を自分で計画し実行」21.6%、「集中時間と休憩のリズムを自分で組み立てる」17.5%
ここまでは工夫していることを複数選択でみてきたが、同じ調査では最も当てはまる取り組みを1つだけ選ぶ形でも尋ねている。複数選択では複数の工夫を挙げた人も、この設問では最も当てはまるものを1つ選んでいる。
テレワークで自律的に取り組んでいることのうち最も当てはまるものを、全9項目から単一回答で尋ねた(図表2)。
n=1,011/単一回答・全9項目/単位:%。
最も多いのは「該当なし・意識していない」25.7%であった。これを除くと「業務の優先順位を自分で計画し実行」21.6%が最も多く、次いで「集中時間と休憩のリズムを自分で組み立てる」17.5%、「業務の進め方を自分で工夫・改善」13.7%が続いた。「業務量や納期を自分で調整」は4.9%、「任される範囲が広く、自分で判断する場面が多い」は4.6%、「指示に沿って業務を進めており、自律的な判断は少ない」は4.8%、「学習・自己研鑽を自主的に実施」は3.6%、「報連相のタイミングを自分で判断」は3.5%であった。
1つだけ選ぶ形にしても、上位に並ぶのは優先順位を決めること、集中と休憩のリズムを組み立てること、進め方を工夫することであり、複数選択の設問と同じ3つの領域が挙がっている。
テレワークで自分で決められることが増えたと感じる場面は「テレワークの自己管理」、出社時とテレワーク時のどちらがやりやすいかは「テレワークと出社の向き・不向き」で扱っている。
週1日以上テレワークをしている層では「業務開始前にタスクの優先順位を決める」40.3%
テレワークをどのくらいの頻度で行っているかによっても、工夫の仕方が異なる可能性がある。そこで、調査のテレワーク実施頻度の回答に基づく区分別にもみる。区分の作り方は調査概要の注記に記載している。
テレワークで工夫していることの全11項目を、テレワーク実施頻度の区分別にみる(図表3)。
n数:週1日以上テレワークを実施518/週1日未満または実施していない493/複数回答/単位:%。複数回答のため、割合の合計は100%を超える。区分は、回答者が選んだテレワークの頻度をもとにまとめたものである。割合は集計表の実数を合算してから各区分のn数で算出している。
週1日以上テレワークを実施している区分では「業務開始前にタスクの優先順位を決める」40.3%が最も多く、「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」34.4%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」23.9%が続いた。週1日未満または実施していない区分では、「業務開始前にタスクの優先順位を決める」23.5%、「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」22.7%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」20.1%であった。
「該当なし・工夫していない」は週1日以上テレワークを実施している区分21.4%、週1日未満または実施していない区分31.0%であった。
年代別で差が大きいのは「業務日報や週次振り返り」20代25.0%・60代10.0%
年代別にもみる。年代別の基数は20代184人、30代203人、40代253人、50代261人、60代110人である。
テレワークで工夫していることのうち、年代による差(選択率が最も高い年代と最も低い年代の選択率の差)が大きい上位6項目を、年代別にみる(図表4)。
n数:20代184/30代203/40代253/50代261/60代110/複数回答/単位:%。年代による差=最も高い年代と最も低い年代の開き。項目は差の大きい順。複数回答のため、割合の合計は100%を超える。
差が最も大きかったのは「該当なし・工夫していない」で、最多は60代35.5%、最少は20代16.8%、差は18.7ポイントであった。「業務日報や週次振り返り」の最多は20代25.0%、最少は60代10.0%、差は15.0ポイントである。「質問・相談のタイミングを意識的に作る」の最多は30代23.2%、最少は60代10.0%、差は13.2ポイントであった。
「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」の最多は20代34.8%、最少は60代22.7%、差は12.1ポイントである。「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」の最多は30代30.0%、最少は40代18.6%、差は11.4ポイントであった。「業務外の学習・スキルアップ時間を確保」の最多は20代16.3%、最少は60代6.4%、差は9.9ポイントである。
報告や相談のしかたに関する2項目は、20代・30代が他の年代より高い。「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」はいずれの年代でも2割を超えていた。
まとめ)最も多い工夫は「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%、週1日以上テレワークを実施している層では40.3%
テレワークで自律的に仕事を進めるために工夫していることでは、「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%が最も多く、「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」22.1%が続いた。
テレワークの実施頻度別では、週1日以上実施している区分の「業務開始前にタスクの優先順位を決める」が40.3%、週1日未満または実施していない区分が23.5%であった。
年代による差が大きかった工夫は「業務日報や週次振り返り」で、最多は20代25.0%、最少は60代10.0%、差は15.0ポイントであった。
最も当てはまる取り組みを1つだけ選ぶ設問では「該当なし・意識していない」25.7%が最も多く、これを除くと「業務の優先順位を自分で計画し実行」21.6%、「集中時間と休憩のリズムを自分で組み立てる」17.5%が続いた。
編集責任者・所長の視点

- 編集責任者・所長竹下 颯飛
- テレリモ総研 所長 プロフィール →
- 工夫として多く挙がったのは「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%、「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%の2項目でした。いずれも道具や制度を必要とせず、個人の段取りで始められるものです。 「業務開始前にタスクの優先順位を決める」は、週1日以上テレワークを実施している区分で40.3%、週1日未満または実施していない区分で23.5%でした。年代差が大きかったのは「業務日報や週次振り返り」で、20代25.0%に対し60代は10.0%です。頻度や年代に合わせて勧める工夫を変える余地がありそうです。
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- 監修責任者
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- 牛尾 昭昌
- テレリモ総研 監修者/株式会社LASSIC 執行役員 事業推進本部長 プロフィール →
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よくある質問
- テレワークでは自己管理のために何をすればいいですか。
- A. テレワークで自律的に仕事を進めるために工夫していることを聞いた調査では、最も多いのは「業務開始前にタスクの優先順位を決める」で32.1%です。テレワーク経験者1,011名に聞いたテレリモ総研の調査(2026年8月実施)では、「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%、「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」22.1%、「体調や集中度に応じて業務内容を組み替え」17.0%、「質問・相談のタイミングを意識的に作る」15.4%、「業務日報や週次振り返り」15.3%、「業務量・労働時間を自分で計測・可視化」14.4%、「業務外の学習・スキルアップ時間を確保」11.2%、「オンライン雑談・ランチ会等で関係性を維持」7.5%、「上司との1on1や目標設定を自主的に活用」4.7%でした。(出所:テレリモ総研「テレワークと自律性・自己管理に関する調査」2026年、n=1,011、複数回答)
- テレワークで、みんながしている工夫は何ですか。
- A. 上位3項目は「業務開始前にタスクの優先順位を決める」32.1%、「集中時間と休憩の時間をあらかじめ区切って確保する」28.7%、「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」22.1%です。テレワーク経験者1,011名に「テレワークで自律的に仕事を進めるために工夫していること」を聞いたテレリモ総研の調査(2026年8月実施)による結果です。いずれも道具や制度を必要とせず、個人の段取りで始められる工夫です。(出所:テレリモ総研「テレワークと自律性・自己管理に関する調査」2026年、n=1,011、複数回答)
- テレワークで上司や同僚への進捗共有は、どのくらいの人がしていますか。
- A. テレワークで自律的に仕事を進めるための工夫として「上司・同僚へ自分から進捗を共有する」を挙げたのは22.1%です。テレワーク経験者1,011名に聞いたテレリモ総研の調査(2026年8月実施)では、テレワーク実施頻度別にみると週1日以上実施している区分(n=518)では23.9%、週1日未満または実施していない区分(n=493)では20.1%でした。年代別では20代20.7%、30代30.0%、40代18.6%、50代21.5%、60代19.1%です。年代別の基数は20代184人、30代203人、40代253人、50代261人、60代110人です。(出所:テレリモ総研「テレワークと自律性・自己管理に関する調査」2026年、n=1,011、複数回答)