出社かテレワークかを「自分で決められる」は34.5%——上司の承認が要る層は「増やしたい」40.6%・切り替え権限を望む声43.8%でいずれも最多
この記事の要点
- 出社かテレワークかを「自分の判断で自由に選べる」は34.5%、「上司の承認を得れば選べる」21.8%、「選択の余地がない」10.4%
- 悪天候時に困った経験の上位4項目(通勤時間増43.8%など)は、いずれも上司の承認が要る層で最も高い
- テレワークの維持・拡大意向は自分で選べる層82.1%に対し選択の余地がない層25.0%。「個人判断で切り替えられる権限」を望む声は上司の承認が要る層43.8%で最多
| 調査名 | テレリモ総研「悪天候時のテレワーク・BCPに関する調査」 |
|---|---|
| 調査主体 | 株式会社LASSIC(テレリモ総研) |
| 調査時期 | 2026年6月15日〜6月17日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査対象 | 20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女 |
| 調査対象地域 | 日本全国 |
| 有効回答数 | n=1,004 |
| 回答数内訳 | 男女別:男性 n=523、女性 n=481/年代別:20代 n=178、30代 n=201、40代 n=245、50代 n=270、60代 n=110/出社形態別:フルリモート n=166、ハイブリッド n=471、フル出社 n=367 |
出社かテレワークかを「自分の判断で自由に選べる」人は34.5%
テレリモ総研は、テレワーク経験者1,004名を対象に、出社かテレワークかをふだん誰が決めているか(以下、決定権)と、悪天候時の困りごと・継続意向・制度への要望の関係を調査した。決定権は、「自分の判断で自由に選べる」が34.5%で最も多く、「上司の承認を得れば選べる」21.8%、「自分の業務上、選択の余地がない」10.4%が続いた。
以降のクロス集計は、回答者数が100を超える3区分——自分で選べる層(n=346)、上司の承認が要る層(n=219)、選択の余地がない層(n=104)——を軸にみる。
n=1,004/単一回答/全11区分のうち主要3区分
(出所)テレリモ総研「悪天候時のテレワーク・BCPに関する調査」(2026年)
悪天候時の「困った」経験、上位4項目はいずれも上司の承認が要る層が最多
悪天候でテレワークできず「困った」経験(全11項目・複数回答)の上位4項目を決定権別にみると、「通勤時間が大幅に増えた」は自分で選べる層32.7%・上司の承認が要る層43.8%・選択の余地がない層31.7%で、上司の承認が要る層が最も高い。「公共交通の遅延で勤務開始が遅れた」(25.4%・30.6%・10.6%)、「危険を感じながら出社しなければならなかった」(24.0%・28.3%・21.2%)、「体力を消耗して業務効率が落ちた」(19.7%・27.4%・10.6%)も同様である。
制度面でも「個人判断でテレワークに切り替える権限がなかった」(9.0%・12.3%・4.8%)、「会社の判断基準が明文化されておらず迷った」(6.1%・12.8%・2.9%)は上司の承認が要る層が最多だった。一方、「特にない/悪天候時にテレワークできた」は選択の余地がない層が47.1%と3区分で最も高い。
複数回答/各項目を選んだ人の割合/単位:%(自分で選べる層 n=346/上司の承認が要る層 n=219/選択の余地がない層 n=104)
(出所)テレリモ総研「悪天候時のテレワーク・BCPに関する調査」(2026年)
(注)「特にない/悪天候時にテレワークできた」は、選択の余地がない層が47.1%と3区分で最も高い。
「続けたい」「増やしたい」は自分で選べる層82.1%、選択の余地がない層25.0%
これからのテレワークについての気持ち(全13項目・単一回答)は、「今と同じ頻度を続けたい」30.6%と「今より頻度を増やしたい」28.6%で全体の59.2%を占めた。この2つを合わせた維持・拡大意向を決定権別にみると、自分で選べる層82.1%・上司の承認が要る層68.9%・選択の余地がない層25.0%で、決定権の有無で57.1ポイントの差が開いた。
内訳では、「今より頻度を増やしたい」は上司の承認が要る層40.6%が最も高く、「今と同じ頻度を続けたい」は自分で選べる層52.3%が最も高い。すでに自由がある層は現状維持を、承認が要る層は拡大を望む構図である。頻度を減らす方向は「今より頻度を減らしたい」全体3.4%・「テレワークをやめて出社のみにしたい」全体3.0%にとどまった。
単一回答/単位:%(自分で選べる層 n=346/上司の承認が要る層 n=219/選択の余地がない層 n=104)
(出所)テレリモ総研「悪天候時のテレワーク・BCPに関する調査」(2026年)
「個人判断で切り替えられる権限」を望むのは上司の承認が要る層43.8%で最多
悪天候のときに勤め先に望む制度・支援(全10項目・複数回答)を決定権別にみると、「個人判断でテレワークに切り替えられる権限」は自分で選べる層38.4%・上司の承認が要る層43.8%・選択の余地がない層20.2%で、上司の承認が要る層が最も高い。「上司・人事による積極的なテレワーク指示」(27.2%・37.9%・10.6%)、「警報・特別警報発令時の自動的なテレワーク切替ルール」(25.1%・33.8%・12.5%)も同じ傾向である。
一方、「特に希望はない/すでに整備されている」は選択の余地がない層44.2%が最も高く、自分で選べる層29.8%、上司の承認が要る層11.9%と続いた。制度への渇望が最も強いのは、あと一歩で自由に届かない「承認待ち」の層である。
複数回答/各項目を選んだ人の割合/単位:%(自分で選べる層 n=346/上司の承認が要る層 n=219/選択の余地がない層 n=104)
(出所)テレリモ総研「悪天候時のテレワーク・BCPに関する調査」(2026年)
まとめ:悪天候の困りごとも制度への要望も、「承認待ち」の層に集中している
出社かテレワークかを自分の判断で自由に選べる人は34.5%にとどまり、21.8%は上司の承認を必要としている。悪天候時にテレワークできず困った経験の上位4項目は、いずれもこの「上司の承認が要る層」で最も高く、「個人判断で切り替えられる権限」を望む声も43.8%と3区分で最多だった。
テレワークの維持・拡大意向は、自分で選べる層82.1%に対し選択の余地がない層25.0%と、決定権の有無がそのまま意向の差になっている。悪天候時の安全と働き方の希望をつなぐ鍵は、切り替えの決定権を誰が持つかにある。
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よくある質問
- 台風など悪天候の日でも、テレワークにできないのはなぜですか?
- 切り替えの決定権が本人にないケースが多いためです。テレリモ総研が2026年6月にテレワーク経験者1,004名に実施した調査では、出社かテレワークかを「自分の判断で自由に選べる」人は34.5%にとどまり、21.8%は上司の承認を必要としていました。悪天候時にテレワークできるかどうかは、本人の意思より勤め先の決定権の設計に左右される、とテレリモ総研はみています。
- テレワークを増やしたい人はどんな人に多いですか?
- 上司の承認が必要な層で最も多く、40.6%です。テレリモ総研の2026年6月調査(n=1,004)では、全体の28.6%に対し、上司の承認が要る層では40.6%が「今より頻度を増やしたい」と回答しました。自分で選べる層は「今と同じ頻度を続けたい」52.3%が最多で、すでに自由がある人は現状維持を、自由が制限されている人ほど拡大を望む構図だとテレリモ総研は分析しています。
- 悪天候時のテレワークについて、会社にはどんな制度が求められていますか?
- 最も求められているのは「個人判断でテレワークに切り替えられる権限」で、全体の34.9%、上司の承認が要る層では43.8%にのぼります。テレリモ総研の2026年6月調査(テレワーク経験者n=1,004・複数回答)では、「警報・特別警報発令時の自動的な切替ルール」を望む声も上司の承認が要る層で33.8%ありました。承認を待たずに動ける仕組みづくりが悪天候時の安全につながる、とテレリモ総研はみています。

