テレワーク移住の実態|地方・郊外に住んでテレワークをする人の73.8%が都心と比べて「生活の質が良くなった」と回答

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この記事の要点

  • テレワークをきっかけとした住まいの選択・変化を尋ねたところ、地方・郊外に住んでテレワークをしている人は15.2%であった。男女別では男性16.7%・女性13.7%で、回答別の男女差はいずれも2.1ポイント以内であった
  • 都心でテレワークをする場合と比べた変化を尋ねると、良くなったとする回答が最も多かったのは「生活の質」で73.8%、「業務効率」で62.7%であった一方、「同じくらい」が最も多かったのは「キャリア形成」で44.4%であった
  • 地方/郊外で働き続けるための工夫を全11項目から尋ねたところ、地方・郊外在住テレワーカー(n=153)で最も多かったのは「自宅の通信環境を整える」49.0%であった
調査名テレリモ総研「地方・郊外テレワークと働き方に関する調査」
調査主体株式会社LASSIC(テレリモ総研)
調査時期2026年7月2日〜7月6日
調査方法インターネット調査
調査対象20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女
調査対象地域日本全国
有効回答数n=1,004
回答数内訳男女別:男性 n=522、女性 n=482/都心でテレワークをする場合との比較3項目は、地方・郊外に住んでテレワークをしている人 n=153 に尋ねた/工夫の設問は回答者全員(n=1,004)に尋ね、本記事では地方・郊外に住んでテレワークをしている人 n=153 で集計した(都心在住の方には興味のある工夫を選ぶよう案内している)

※構成比は小数第2位を四捨五入して小数第1位で表示している。※地方・郊外に住んでテレワークをしている人の割合15.2%は、四捨五入前の値から算出しているため、表示している3項目の合計(15.3%)とは一致しない。※都心と比べた変化の3項目は、「かなり良い」と「やや良い」を合わせて良くなったとする回答、「やや悪い」と「かなり悪い」を合わせて悪くなったとする回答として示す。いずれも表示値を足し合わせた値である。※複数回答の設問(工夫)の割合は地方・郊外在住テレワーカー(n=153)に占める割合を示すため、合計は100%を超える。

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%とならない場合がある。

テレリモ総研は、テレワーク・リモートワーク経験のあるワーキングパーソン1,004名を対象に「地方・郊外テレワークと働き方に関する調査」を実施した。地方・郊外に住んでテレワークをしている人(以下「地方・郊外在住テレワーカー」)に、都心でテレワークをする場合と比べた変化を尋ねると、「生活の質が良くなった」とする回答は73.8%であった。業務効率についても良くなったとする回答が62.7%であった一方、キャリア形成では「同じくらい」が44.4%で最も多かった。

地方・郊外に住んでテレワークをしている人は15.2%

テレワーク中の住まいや地方・郊外への移住の状況を、単一回答で尋ねた(図表1)。

図表1:テレワーク中の住まいや地方・郊外への移住の状況(n=1,004・単一回答・%)

「特に意識していない/該当しない」が52.2%であった。これを除く9つの回答のなかでは「住まいは変えず、自宅をテレワーク向けに見直した」11.5%が最も多い。

本記事の主題にあたるのは、実際に地方・郊外に住んでテレワークをしている3つの回答である。「もともと地方・郊外在住で、テレワークが定着した」7.3%、「テレワークを機に地方・郊外へ移住した」4.4%、「都心から近郊(同じ通勤圏内)へ引っ越した」3.6%で、3つを合わせると15.2%となった。

このほかの回答は「都心の住まいを続けたい/地方移住の意向はない」6.5%、「勤務先が居住地を制限していて移住できない」2.4%であった。残るのは、住まいは変えていないものの地方・郊外への移住に関心がある3項目である。これら3項目を合わせた割合と、出社形態・テレワーク継続意向・年代による違いは「テレワークの実施状況と居住地選択」で紹介している。

以下、この3つの回答をした人を「地方・郊外在住テレワーカー」と呼ぶ。まず回答者全員の集計で男女差をみたうえで、地方・郊外在住テレワーカーが都心でテレワークをする場合と比べた変化と、続けるための工夫をみていく。

テレワーク中の住まいの選択、男女差は回答別でいずれも2.1ポイント以内 地方・郊外に住んでテレワークをしている人は男性16.7%・女性13.7%

テレワークをきっかけとした住まいの選択に男女差があるかを確かめるため、男性 n=522、女性 n=482 で集計した。

テレワーク中の住まいや地方・郊外への移住の状況を、男女別にみる(図表2)。

図表2:テレワーク中の住まいや地方・郊外への移住の状況(男女別・男性 n=522/女性 n=482・単一回答・%)

地方・郊外に住んでテレワークをしている3つの回答の合計は、男性16.7%・女性13.7%で、3.0ポイントの差であった。項目別では「テレワークを機に地方・郊外へ移住した」が男性5.4%・女性3.3%、「もともと地方・郊外在住で、テレワークが定着した」が男性7.5%・女性7.1%、「都心から近郊(同じ通勤圏内)へ引っ越した」が男性3.8%・女性3.3%で、いずれも男性のほうが高い。

一方、「住まいは変えていないが、地方・郊外移住を具体的に検討している」は男性2.1%・女性3.9%、「勤務先が居住地を制限していて移住できない」は男性1.7%・女性3.1%、「都心の住まいを続けたい/地方移住の意向はない」は男性5.6%・女性7.5%で、女性のほうが高かった。

このほか「住まいは変えず、自宅をテレワーク向けに見直した」は男性12.5%・女性10.4%、「住まいは変えていないが、地方移住に関心はある」は男性6.1%・女性6.0%、「移住したくても、仕事の内容や家族の事情で選べない」は男性3.3%・女性3.1%であった。「特に意識していない/該当しない」は男性52.1%・女性52.3%と、ほぼ一致した。回答別の男女差は、10の回答のいずれも2.1ポイント以内であった。

地方・郊外在住テレワーカーの73.8%が都心と比べて「生活の質が良くなった」、業務効率も62.7%、キャリア形成は都心と「同じくらい」が44.4%で最多

ここまでは住まいの選択の状況をみてきたが、続いて地方・郊外在住テレワーカーが都心でテレワークをする場合と比べてどう感じているかをみる。

地方・郊外在住テレワーカーの、都心でテレワークをする場合と比べた変化を、生活の質・業務効率・キャリア形成の3項目それぞれ5段階の単一回答で尋ねた(図表3)。

図表3:都心でテレワークをする場合と比べた変化(地方・郊外在住テレワーカー n=153・各単一回答・%)

地方・郊外在住テレワーカーで、生活の質について良くなったとする回答は73.8%(「かなり良い」37.9%+「やや良い」35.9%)であった。「同じくらい」は22.9%、悪くなったとする回答は3.3%(「やや悪い」2.6%+「かなり悪い」0.7%)となった。3項目のなかで「かなり良い」の割合が最も高い項目であった。

業務効率について良くなったとする回答は62.7%(「かなり良い」26.1%+「やや良い」36.6%)となった。「同じくらい」は32.7%、悪くなったとする回答は4.6%(「やや悪い」4.6%+「かなり悪い」0.0%)であった。「かなり良い」の割合は生活の質の37.9%に対し26.1%で、その差は11.8ポイントであった。ただし、良くなったとする回答が6割を超えている点は生活の質と共通している。

キャリア形成(昇進・評価や成長機会など)については「同じくらい」が44.4%で最も多かった。良くなったとする回答は47.1%(「かなり良い」15.7%+「やや良い」31.4%)、悪くなったとする回答は8.5%(「やや悪い」5.9%+「かなり悪い」2.6%)であった。「同じくらい」の割合は、生活の質の22.9%、業務効率の32.7%と比べて3項目のなかで最も高い。

地方・郊外在住テレワーカーが挙げた工夫で最も多いのは「自宅の通信環境を整える」49.0%

ここまでは都心でテレワークをする場合と比べた生活の質・業務効率・キャリア形成の変化をみてきたが、工夫についても触れる。この設問は回答者全員(n=1,004)に尋ね、都心在住の場合は興味のある工夫を選ぶよう案内している。本記事では地方・郊外在住テレワーカー(n=153)で集計する。

地方/郊外で働き続けるための工夫を、全11項目から複数選択で尋ねた(図表4)。

図表4:地方/郊外で働き続けるための工夫(地方・郊外在住テレワーカー n=153・複数回答・%)

地方・郊外在住テレワーカーで最も多いのは「自宅の通信環境を整える」49.0%であった。次いで「オンライン会議用の機材を整える」40.5%、「都心に出向く日の宿泊先を決めておく」33.3%、「時間差でのやりとり(チャット等)を工夫する」28.1%、「対面が必要な用事はまとめて計画的に済ませる」24.8%が挙がった。

このほか「都心に出向いた日に作業できる拠点(オフィス・ハブ等)を確保する」22.9%、「自宅近くのコワーキング施設を併用する」20.9%、「地域や同職種のつながりを意識的に作る」17.6%であった。「住む地域の医療・行政サービスを事前に確認する」17.0%、「移動費や通信費の負担を把握・整理しておく」15.7%が続く。「該当なし/地方や郊外で働く予定はない」は3.9%であった。

まとめ)地方・郊外に住んでテレワークをしている人は15.2%、その73.8%が都心と比べて生活の質が良くなったと回答、続けるための工夫は「自宅の通信環境を整える」49.0%が最多

地方・郊外に住んでテレワークをしている人は15.2%であった。内訳は、もともと地方・郊外在住でテレワークが定着した人7.3%、テレワークを機に地方・郊外へ移住した人4.4%、都心から近郊へ引っ越した人3.6%である。男女別では男性16.7%・女性13.7%で、3つの回答はいずれも男性のほうが高かった。

都心でテレワークをする場合と比べた変化では、生活の質について良くなったとする回答が73.8%、悪くなったとする回答が3.3%であった。業務効率も良くなったとする回答が62.7%、悪くなったとする回答が4.6%で、生活の質・業務効率はいずれも良くなったとする回答が多数を占めた。

一方、キャリア形成は都心と「同じくらい」が44.4%で最も多く、良くなったとする回答は47.1%、悪くなったとする回答は8.5%であった。3項目のなかで「同じくらい」と答えた人の割合が最も高い項目であった。

地方・郊外在住テレワーカーが挙げた地方/郊外で働き続けるための工夫では、「自宅の通信環境を整える」49.0%が最も多く、「オンライン会議用の機材を整える」40.5%、「都心に出向く日の宿泊先を決めておく」33.3%が続いた。

編集責任者・所長の視点

竹下 颯飛
編集責任者・所長竹下 颯飛
テレリモ総研 所長 プロフィール →
地方・郊外に住んでテレワークをしている人は15.2%でした。この層に都心と比べた変化を聞くと、生活の質が良くなったとする回答は73.8%、業務効率も62.7%にのぼります。一方でキャリア形成は「同じくらい」が44.4%で最多でした。暮らしと仕事の進めやすさは移住で改善しても、評価や成長機会は都心と変わらないと受け止められているとみています。工夫の最多が「自宅の通信環境を整える」49.0%である点も示唆的です。移住の成否を分けるのは環境整備であり、企業側が通信費補助やハブ拠点の用意で支えられる領域だといえます。
監修責任者
牛尾 昭昌
牛尾 昭昌
テレリモ総研 監修者/株式会社LASSIC 執行役員 事業推進本部長 プロフィール →

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よくある質問

地方や郊外に住んでテレワークをしている人はどのくらいいますか。
15.2%です。 テレワーク経験のあるワーキングパーソン1,004名に聞いたテレリモ総研の調査(2026年7月実施)で、テレワークをきっかけとした住まいの選択・変化を尋ねたところ、「もともと地方・郊外在住で、テレワークが定着した」7.3%、「テレワークを機に地方・郊外へ移住した」4.4%、「都心から近郊(同じ通勤圏内)へ引っ越した」3.6%で、この3つを合わせて15.2%でした(合計は小数第2位を四捨五入する前の値から算出)。 このほか「住まいは変えず、自宅をテレワーク向けに見直した」11.5%、「都心の住まいを続けたい/地方移住の意向はない」6.5%、「住まいは変えていないが、地方移住に関心はある」6.1%、「移住したくても、仕事の内容や家族の事情で選べない」3.2%、「住まいは変えていないが、地方・郊外移住を具体的に検討している」3.0%、「勤務先が居住地を制限していて移住できない」2.4%で、「特に意識していない/該当しない」は52.2%でした。男女別では、地方・郊外に住んでテレワークをしている人は男性16.7%・女性13.7%です。 本調査の回答者はテレワーク/リモートワークを経験したことがある人に限られており、一度もテレワークをしたことがない人は対象外です。 (出所:テレリモ総研「地方・郊外テレワークと働き方に関する調査」2026年、n=1,004、単一回答) 住まいは変えていないものの地方・郊外への移住に関心がある人の割合、および出社形態・テレワーク継続意向・年代による違いは「テレワークの実施状況と居住地選択」で紹介しています。
地方や郊外に住んでリモートワークをすると、暮らしや仕事はどう変わりますか。
都心でテレワークをする場合と比べて、生活の質は良くなったとする回答が73.8%、業務効率も62.7%、キャリア形成は「同じくらい」が44.4%で最多でした。 テレワーク経験のあるワーキングパーソン1,004名に聞いたテレリモ総研の調査(2026年7月実施)で、地方・郊外に住んでテレワークをしている人に都心でテレワークをする場合と比べた変化を尋ねた結果です。 生活の質は「かなり良い」37.9%、「やや良い」35.9%、「同じくらい」22.9%、「やや悪い」2.6%、「かなり悪い」0.7%で、悪くなったとする回答は合わせて3.3%でした。業務効率は「かなり良い」26.1%、「やや良い」36.6%、「同じくらい」32.7%、「やや悪い」4.6%、「かなり悪い」0.0%です。キャリア形成(昇進・評価や成長機会など)は「かなり良い」15.7%、「やや良い」31.4%、「同じくらい」44.4%、「やや悪い」5.9%、「かなり悪い」2.6%で、良くなったとする回答は47.1%、悪くなったとする回答は8.5%でした。3項目のなかで「同じくらい」と答えた人の割合が最も高いのはキャリア形成です。 (出所:テレリモ総研「地方・郊外テレワークと働き方に関する調査」2026年、テレワーク経験のあるワーキングパーソン n=1,004 のうち地方・郊外に住んでテレワークをしている人 n=153、単一回答)
地方や郊外でテレワークを続けるために、どんな工夫がありますか。
最も多いのは「自宅の通信環境を整える」49.0%です。 テレワーク経験のあるワーキングパーソン1,004名に聞いたテレリモ総研の調査(2026年7月実施)で、地方/郊外で働き続けるための工夫を回答者全員に尋ね(都心在住の場合は興味のある工夫を選ぶよう案内)、地方・郊外に住んでテレワークをしている人(n=153)で集計した結果です。 「自宅の通信環境を整える」49.0%、「オンライン会議用の機材を整える」40.5%、「都心に出向く日の宿泊先を決めておく」33.3%、「時間差でのやりとり(チャット等)を工夫する」28.1%、「対面が必要な用事はまとめて計画的に済ませる」24.8%、「都心に出向いた日に作業できる拠点(オフィス・ハブ等)を確保する」22.9%、「自宅近くのコワーキング施設を併用する」20.9%、「地域や同職種のつながりを意識的に作る」17.6%、「住む地域の医療・行政サービスを事前に確認する」17.0%、「移動費や通信費の負担を把握・整理しておく」15.7%でした。「該当なし/地方や郊外で働く予定はない」は3.9%です。 複数回答の設問における各回答の割合は、回答者数(n=153)に占める割合を示すため、割合の合計は100%を超えます。 (出所:テレリモ総研「地方・郊外テレワークと働き方に関する調査」2026年、テレワーク経験のあるワーキングパーソン n=1,004 のうち地方・郊外に住んでテレワークをしている人 n=153、複数回答)

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