「時間配分を自分でコントロールできる」はフルリモートの76.3%がテレワーク優位——ただし始業・終業の区切りだけは、フルリモートでも出社がやりやすい

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この記事の要点

  • 「時間配分を自分でコントロールできる感覚」で「テレワークがやりやすい」はフルリモート勤務76.3%・ハイブリッド勤務65.8%・フル出社46.2%と、リモート頻度が高いほど高い
  • 切り替えが「良くなった」場面の最多は「通勤時間がなく朝の生活時間にゆとりが生まれる」で全体69.9%。「自分の時間が増えた」はフルリモート43.2%でリモート頻度に比例
  • 唯一の例外は「始業・終業の区切りのつけやすさ」。フルリモート勤務でも「出社がやりやすい」41.7%が「テレワークがやりやすい」38.8%を上回った
調査名テレリモ総研「テレワークと仕事・生活の切り替えに関する調査」
調査主体株式会社LASSIC(テレリモ総研)
調査時期2026年5月27日〜6月2日
調査方法インターネット調査
調査対象20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女
調査対象地域日本全国
有効回答数n=1,000
回答数内訳男女別:男性 n=522、女性 n=478/年代別:20代 n=181、30代 n=203、40代 n=249、50代 n=274、60代 n=93/出社形態別:フルリモート n=139、ハイブリッド n=482、フル出社 n=379
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%とならない場合がある。

「時間配分を自分でコントロールできる感覚」、フルリモートの76.3%が「テレワークがやりやすい」

テレリモ総研は、テレワーク経験者1,000名を対象に、仕事と生活の切り替えが「良くなった」「難しい」と感じる場面と、出社時とテレワーク時のやりやすさ(4項目・5段階)を調査した。以下、「どちらかといえばテレワーク」を含めて「テレワークがやりやすい」、「どちらかといえば出社」を含めて「出社がやりやすい」と表記する。

「時間配分を自分でコントロールできる感覚」で「テレワークがやりやすい」と答えた割合は、フルリモート勤務76.3%、ハイブリッド勤務65.8%、フル出社46.2%と、リモート頻度が高いほど高い。「業務中の休憩時間の確保しやすさ」も70.5%・57.9%・39.3%、「業務時間外に仕事から離れて過ごせる感覚」は51.8%・47.9%・27.7%と、同じ順で並んだ。

図表1:時間に関わる3項目で「テレワークがやりやすい」と答えた割合(出社形態グループ別)

「テレワークの方がやりやすい」+「どちらかといえばテレワーク」の合計/単位:%(フルリモート勤務139/ハイブリッド勤務482/フル出社379)
(出所)テレリモ総研「テレワークと仕事・生活の切り替えに関する調査」(2026年)

「自分の時間が増えた」もリモート頻度に比例、「朝のゆとり」は形態を問わず7割前後

仕事と生活の切り替えが「良くなった」と感じる場面(全11項目・複数選択)のうち、時間に関わる項目をみると、「自分の時間が増えた」はフルリモート勤務43.2%、ハイブリッド勤務33.2%、フル出社26.1%と、やはりリモート頻度順に高い。「家族と過ごす時間が増えた」も26.6%・22.2%・15.6%と同じ順であった。

一方、「通勤時間がなく、朝の生活時間にゆとりが生まれる」は71.9%・72.4%・66.0%と出社形態による差が小さく、全体でも69.9%と、良くなった場面の中で最も多く選ばれた。なお「特にない」はフル出社15.0%に対しフルリモート勤務7.2%である。

図表2:切り替えが「良くなった」と感じる場面・時間に関わる項目(出社形態グループ別)

全11項目から複数選択/各項目を選んだ人の割合/単位:%(フルリモート勤務139/ハイブリッド勤務482/フル出社379)
(出所)テレリモ総研「テレワークと仕事・生活の切り替えに関する調査」(2026年)

切り替えの「難しさ」はフル出社層で最大、「区切りがつきにくい」47.0%

切り替えが「難しい」と感じる場面(全11項目・複数選択)では、「始業・終業の区切りがつきにくい」がフル出社47.0%で最も高く、ハイブリッド勤務31.7%、フルリモート勤務30.2%と続いた。「仕事の場と生活の場が同じで、気分転換しにくい」(35.9%・22.2%・18.7%)、「同僚や上司とのコミュニケーション機会が減る」(33.5%・25.9%・19.4%)も、いずれもフル出社で最も高い。

一方、「特にない」はフルリモート勤務が25.2%と約4分の1を占め、ハイブリッド勤務11.4%・フル出社12.1%を大きく上回った。テレワーク経験が深いほど、切り替えの難しさは課題として意識されにくくなっている。

図表3:切り替えが「難しい」と感じる場面(出社形態グループ別)

全11項目から複数選択/各項目を選んだ人の割合/単位:%(フルリモート勤務139/ハイブリッド勤務482/フル出社379)
(出所)テレリモ総研「テレワークと仕事・生活の切り替えに関する調査」(2026年)

「始業・終業の区切り」だけは、フルリモートでも出社がやりやすい

やりやすさ4項目のうち、「始業・終業の区切りのつけやすさ」だけは傾向が異なる。フルリモート勤務でも「テレワークがやりやすい」38.8%に対し「出社がやりやすい」41.7%とわずかに出社が上回り、ハイブリッド勤務も35.3%対41.3%、フル出社は13.5%対69.4%であった。

同じフルリモート勤務でも、「時間配分を自分でコントロールできる感覚」は「テレワークがやりやすい」76.3%・「出社がやりやすい」7.9%と圧倒的にテレワーク優位で、対照的である。リモート頻度を上げても「テレワークがやりやすい」が「出社がやりやすい」を上回らないのは、4項目中この始業・終業の区切りだけであった。

図表4:始業・終業の区切りのつけやすさ・5段階の内訳(出社形態グループ別)

単一回答(5段階評価)/単位:%(フルリモート勤務139/ハイブリッド勤務482/フル出社379)
(出所)テレリモ総研「テレワークと仕事・生活の切り替えに関する調査」(2026年)

まとめ:テレワークは時間のゆとりを生むが、区切りだけは出社に分がある

出社時とテレワーク時のやりやすさ4項目のうち、始業・終業の区切りを除く3項目は、リモート頻度が高い出社形態ほど「テレワークがやりやすい」と答えた。切り替えが「良くなった」場面でも「自分の時間が増えた」はフルリモート勤務43.2%で最も高く、テレワークが生活時間のゆとりを生んでいる。

唯一の例外が始業・終業の区切りで、フルリモート勤務でも「出社がやりやすい」41.7%が「テレワークがやりやすい」38.8%をわずかに上回った。テレワークの課題は時間の量ではなく、オンとオフの境界線の引き方にある。

編集責任者・所長の視点

竹下 颯飛
編集責任者・所長竹下 颯飛
テレリモ総研 所長 プロフィール →
時間の「量」はテレワークの圧勝でした。時間配分も休憩も、リモート頻度が高い人ほどやりやすいと答えています。それでも始業・終業の区切りだけは、フルリモートの人でさえ出社に軍配を上げました。オフィスへの移動という物理的な区切りを失ったとき、それに代わる区切りをどう作るか。テレワークの成熟度は、この一点に表れるのだと思います。
監修責任者
牛尾 昭昌
牛尾 昭昌
テレリモ総研 監修者/株式会社LASSIC 執行役員 事業推進本部長 プロフィール →

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よくある質問

在宅勤務で自分の時間は本当に増えますか?
リモート頻度が高い人ほど増えたと感じています。テレリモ総研が2026年5月にテレワーク経験者1,000名に実施した調査では、「自分の時間が増えた」はフルリモート勤務43.2%、ハイブリッド勤務33.2%、フル出社26.1%でした。最も多く選ばれたのは「通勤時間がなく朝の生活時間にゆとりが生まれる」の69.9%で、通勤消滅がゆとりの最大の源泉だとテレリモ総研はみています。
テレワークでオンオフの切り替えができないのは普通ですか?
多くの人が感じている課題です。テレリモ総研の2026年5月調査(n=1,000)では、「始業・終業の区切りがつきにくい」を挙げた人はフル出社層で47.0%、テレワーク頻度の高い層でも約3割でした。やりやすさの比較でも、始業・終業の区切りだけはフルリモート勤務ですら「出社がやりやすい」41.7%が上回っており、区切りの難しさはテレワークに構造的につきまとう課題だとテレリモ総研は分析しています。
在宅勤務と出社、働きやすいのはどちらですか?
項目によって分かれます。テレリモ総研の2026年5月調査(テレワーク経験者n=1,000)では、時間配分・休憩の確保・業務時間外に仕事から離れる感覚の3項目はテレワーク優位で、フルリモート勤務では「時間配分」の76.3%が「テレワークがやりやすい」と回答しました。一方「始業・終業の区切り」だけは出社優位で、時間のゆとりはテレワーク、区切りは出社、と一長一短があるとテレリモ総研はみています。

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