転職・求人選び、判断材料は「テレワークの自由度」29.0%で最多 ― フル出社は実態28.5%が希望15.6%を12.9ポイント上回る
この記事の要点
- 転職・求人検討時のテレワーク条件は「複数社で迷ったらテレワークの自由度で決める」29.0%が最多で、「テレワーク制度がない会社は応募候補から外す」も21.9%であった。
- 希望するテレワーク日数は週1日以上のすべてで実態を上回り、週0日(フル出社)のみ実態28.5%が希望15.6%を12.9ポイント上回った。
- 「テレワーク可能なら多少給与が低くても応募する」も16.1%あり、テレワーク条件が応募行動を左右している。
| 調査名 | テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」 |
|---|---|
| 調査主体 | 株式会社LASSIC(テレリモ総研) |
| 調査時期 | 2026年6月15日〜6月17日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査対象 | 20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女 |
| 調査対象地域 | 日本全国 |
| 有効回答数 | n=1,004 |
| 回答数内訳 | 男女別:男性 n=523、女性 n=481/年代別:20代 n=178、30代 n=201、40代 n=245、50代 n=270、60代 n=110/出社形態別:フルリモート n=166、ハイブリッド n=471、フル出社 n=367 |
テレリモ総研(運営:株式会社LASSIC)は2026年6月15日〜17日、「夏の賞与と副業に関する調査」を実施した。対象は全国の20〜65歳で、テレワーク/リモートワークの経験があるワーキングパーソン男女1,004人である。
特別号となる本レポートでは、希望と実態のテレワーク日数のギャップから、転職・求人選びへの影響、賞与条件、副業・兼業の実態までを取り上げる。本調査は定期調査の初回にあたり、2026年7月版以降の前月比はこの調査を基準としている。
週1日以上はすべて希望が実態を上回り、開くのは「週0日」の12.9ポイント
希望するテレワーク日数と、勤め先で認められている(実態)テレワーク日数を尋ねた。
希望するテレワーク日数をみると、週5日(フルリモート)が24.9%で最も多い。週1日18.2%、週2日17.9%が続き、週0日は15.6%、週3日は14.0%、週4日は9.3%であった。一方、実態のテレワーク日数は週0日が28.5%で最も多く、週5日(フルリモート)21.9%、週2日16.8%が続く(図表1)。
希望と実態を日数別に並べると、週1日以上のすべての日数で希望が実態を上回っている。差が最も大きいのは週0日で、実態28.5%が希望15.6%を12.9ポイント上回った。週5日(フルリモート)は希望24.9%・実態21.9%で、希望が3.0ポイント上回る。
n=1,004/単一回答・全体/単位:%。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
出社形態グループ別にみると(図表2)、希望の分布はグループごとに異なる。フルリモート勤務では週5日(フルリモート)希望が69.9%で最も多い。ハイブリッド勤務では週2日22.1%・週3日20.6%・週1日18.7%・週5日17.2%・週4日16.1%と各日数に分かれる。フル出社では週0日が30.2%で最も多く、週1日24.0%・週2日18.3%が続く。
単一回答・出社形態グループ別/構成比(%)。フルリモート勤務 n=166/ハイブリッド勤務 n=471/フル出社 n=367。構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。
※グラフ上は4%未満の数値ラベルを非表示(週3日3.0%〈フルリモート勤務〉・週4日2.5%〈フル出社〉)。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
「雨や台風の通勤を避けたい」82.2%が最多、出社に関する項目は3割台にとどまる
テレワーク/出社を希望する理由について、8項目それぞれで「とても当てはまる」と「やや当てはまる」の合算をみた(図表3)。「雨や台風の日の通勤を避けたい」が82.2%で最も高く、「暑さ・寒さの中の通勤を避けたい」76.4%、「通勤時間を有効に使いたい」71.6%が続く。「集中して働きたい」は67.9%、「花粉症・感染症を避けたい」は57.1%であった。
天候や通勤に関わる理由が上位を占める一方、出社を望む理由は下位に並ぶ。「気候が良いので出社したい」38.7%、「同僚と直接会いたい」37.1%、「家では集中できない」31.2%であった。
n=1,004/マトリクス8項目・「とても当てはまる」+「やや当てはまる」の合算/単位:%。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
転職・求人選びで最多は「迷ったらテレワークの自由度で決める」29.0%
転職や求人を考えるとき、テレワークに関する条件をどう考えるかについて、あてはまるものをすべて尋ねた。転職・求人選びにテレワークが与える影響をみると(図表4)、「複数社で迷ったらテレワークの自由度で決める」が29.0%で最も多い。「テレワーク制度がない会社は応募候補から外す」21.9%、「出社頻度を自分で選べることを重視する」17.2%が続く。
テレワークの自由度・制度・出社頻度を判断材料に挙げる回答が上位に並ぶ。「テレワーク可能なら多少給与が低くても応募する」16.1%、「フルリモート可能な会社を最優先する」15.0%も一定の割合を占める。給与や仕事内容を優先する回答は、「テレワークより給与・待遇を優先する」16.3%、「テレワークより仕事内容を優先する」15.0%であった。「テレワークできないなら転職を考える」は3.6%である。
別掲の転職判断に用いない回答は、「今は転職を考えていない」25.7%、「テレワークの有無は転職判断に影響しない」5.5%である。本設問は複数選択のため、選択率の合計は100%を超える(回答合計1,661)。
n=1,004/複数選択10項目・回答合計1,661(選択率の合計は100%を超える)/単位:%。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
20〜40代では、テレワーク条件が転職・求人選びを左右する
転職・求人選びにテレワークが与える影響を年代別にみると(図表5)、テレワーク条件を判断材料とする回答は20〜40代で高く、50代以降は低下する項目が多い。
「複数社で迷ったらテレワークの自由度で決める」は、40代33.1%が最も高い。20代29.8%・30代30.3%と、20〜40代で3割前後に並ぶ。50代25.9%・60代23.6%であった。
「テレワーク制度がない会社は応募候補から外す」は、20代25.3%・30代24.9%・40代22.9%・50代22.2%とほぼ同程度で、60代のみ8.2%に大きく下がる。
「テレワーク可能なら多少給与が低くても応募する」は、20代23.6%・30代25.9%と、とくに20〜30代で高い。「フルリモート可能な会社を最優先する」も、20代19.1%・30代19.4%と2割近くに達し、40代でも15.5%であった。
複数選択・主要5項目/年代別・選択率(%)。20代 n=178/30代 n=201/40代 n=245/50代 n=270/60代 n=110。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
転職時の賞与、最多は「夏と冬の年2回」24.8%
転職時に重視する賞与条件をみると(図表6)、「夏と冬の年2回、査定も支給もされる方がよい」が24.8%で最も多い。「月給の◯ヶ月分など、決められた額が確実に出る固定型」21.1%が続く。「賞与はあった方がよいが、転職先選びの決め手にはしない」16.6%、「大幅増はなくていいので、減少リスクが小さい安定性」16.4%であった。「大幅減のリスクがあっても、大幅増の夢を狙える変動性」は5.9%にとどまる。
n=1,004/単一回答8項目/構成比(%)。構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
年代別にみると(図表7)、「夏と冬の年2回、査定も支給もされる方がよい」は全年代で2割台に並ぶ(最小は50代23.0%、最大は60代26.4%で幅3.4ポイント)。20〜50代ではこの項目が最も多い。60代のみ「賞与はあった方がよいが、転職先選びの決め手にはしない」28.2%が最も高い。この「決め手にしない」は、20代9.6%から60代28.2%へと、年代が上がるほど高い。
単一回答・主要5項目/年代別・構成比(%)。20代 n=178/30代 n=201/40代 n=245/50代 n=270/60代 n=110。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
副業に関与・関心のある層が51.6%、「関心がない」は31.6%にとどまる
副業・兼業の実態をみると(図表8)、副業をしている・していた・検討中・始めたい層は合わせて51.6%で、半数を占める。内訳は「副業を始めたいが、できていない」21.1%、「本業以外に副業・兼業をしている」11.8%が上位である。「テレワークで時間ができ、副業を検討中」11.5%、「過去に副業・兼業をしていた」7.2%が続く。「副業に関心がない」は31.6%、「会社が副業を禁止している」は16.9%であった。
n=1,004/単一回答6項目/構成比(%)。構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
「副業に関心がない」を年代別にみると(図表9)、20代20.8%・30代20.9%・40代28.6%・50代40.4%・60代53.6%と、年代が上がるほど高い。「テレワークで時間ができ、副業を検討中」は、20代18.0%・30代13.4%から50代6.7%・60代8.2%へと、若い年代ほど高い。
単一回答・主要5項目/年代別・構成比(%)。20代 n=178/30代 n=201/40代 n=245/50代 n=270/60代 n=110。
(出所)テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」(2026年)
まとめ:20〜40代でテレワーク条件が転職の判断材料に、賞与は年代を問わず年2回支持
転職・求人選びにテレワークが与える影響を年代別にみると、テレワーク条件を判断材料とする回答は20〜40代で高い。「複数社で迷ったらテレワークの自由度で決める」は20代29.8%・30代30.3%・40代33.1%と、20〜40代でいずれも3割前後に並ぶ。60代では23.6%に下がる。
希望と実態の差は日数によって異なる。週1日以上のすべての日数で希望が実態を上回り、週0日のみ実態28.5%が希望15.6%を12.9ポイント上回った。副業では「副業に関心がない」が20代20.8%から60代53.6%へと、年代が上がるほど高い。
こうした年代差がある中で、賞与条件「夏と冬の年2回、査定も支給もされる方がよい」は、20〜60代のいずれでも2割台に並ぶ。採用の場面では、若手・中堅層ほどテレワーク条件が応募行動を左右する一方、賞与の年2回支給は年代を問わず支持される基本条件だといえる。
編集責任者・所長の視点

- 編集責任者・所長竹下 颯飛
- テレリモ総研 所長 プロフィール →
- テレワーク条件は、給与と並ぶ応募判断の軸になりつつあります。「複数社で迷ったらテレワークの自由度で決める」29.0%、「テレワーク制度がない会社は応募候補から外す」21.9%という結果が出ました。求人票に出社頻度や運用ルールを明記しない企業は、比較検討の土俪から外れやすくなります。一方で、週0日(フル出社)は実態28.5%に対し希望は15.6%にとどまり、12.9ポイントの開きがあります。この開きは既存社員の離職リスクにも関わるとみています。採用と定着の両面から、テレワーク条件の開示と制度設計を見直したいところです。
-
- 監修責任者
-

- 牛尾 昭昌
- テレリモ総研 監修者/株式会社LASSIC 執行役員 事業推進本部長 プロフィール →
この記事は、自由に転載・引用いただけます
本記事の記事・図表・データは、出典明記のうえ商用含め無償で転載・引用いただけます
(転載・引用についてのご案内 →)。
グラフの元データ(CSV/JSON)は調査データダウンロード →から入手できます。
よくある質問
- 転職先を選ぶ人は、賞与についてどんな条件を望んでいますか。
- 最も多いのは「夏と冬の年2回、査定も支給もされる方がよい」24.8%です。テレワーク経験のあるワーキングパーソン1,004名に聞いたテレリモ総研の調査では、転職時に重視する賞与条件は「夏と冬の年2回、査定も支給もされる方がよい」24.8%、「月給の◯ヶ月分など、決められた額が確実に出る固定型」21.1%、「賞与はあった方がよいが、転職先選びの決め手にはしない」16.6%、「大幅増はなくていいので、減少リスクが小さい安定性」16.4%、「大幅減のリスクがあっても、大幅増の夢を狙える変動性」5.9%、「年1回の査定で、まとめて支給される方がよい」5.4%、「賞与がない会社でも、他の条件がよければ応募する」5.1%、「賞与はなくして、月給に組み込んだ年俸制がよい」4.7%でした。年代別にみると、「夏と冬の年2回、査定も支給もされる方がよい」は20代から60代までのいずれの年代でも2割台でした。 (出所:テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」2026年、n=1,004、単一回答) 賞与条件の全項目は本記事の図表6でご覧いただけます。
- 副業や兼業をしている人、始めたい人は、働く人のうちどのくらいいますか。
- 最も多いのは「副業に関心がない」31.6%で、副業をしている・していた・検討中・始めたいという回答は合わせて51.6%です。テレワーク経験のあるワーキングパーソン1,004名に聞いたテレリモ総研の調査では、副業・兼業の状況は「副業に関心がない」31.6%、「副業を始めたいが、できていない」21.1%、「会社が副業を禁止している」16.9%、「本業以外に副業・兼業をしている」11.8%、「テレワークで時間ができ、副業を検討中」11.5%、「過去に副業・兼業をしていた」7.2%でした。このうち「副業を始めたいが、できていない」「本業以外に副業・兼業をしている」「テレワークで時間ができ、副業を検討中」「過去に副業・兼業をしていた」の4項目を合わせると51.6%になります。年代別にみると「副業に関心がない」は20代20.8%、30代20.9%、40代28.6%、50代40.4%、60代53.6%で、年代が上がるほど高くなっています。 (出所:テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」2026年、n=1,004、単一回答。年代別の基数:20代 n=178、30代 n=201、40代 n=245、50代 n=270、60代 n=110) 年代別の内訳は本記事の図表9でご覧いただけます。
- 在宅勤務・テレワークをしたい日数と、勤め先で認められている日数はどのくらい違いますか。
- 週1日以上のすべての日数で希望する人の割合が勤め先で認められている割合を上回り、差が最も大きいのは週0日(出社のみ)の12.9ポイントです。テレワーク経験のあるワーキングパーソン1,004名に聞いたテレリモ総研の調査では、希望する日数は週5日(フルリモート)24.9%、週1日18.2%、週2日17.9%、週0日15.6%、週3日14.0%、週4日9.3%でした。勤め先で認められている日数は週0日28.5%、週5日(フルリモート)21.9%、週2日16.8%、週1日14.1%、週3日12.6%、週4日6.0%です。週0日は認められている28.5%に対し希望は15.6%で、12.9ポイントの差がありました。なお希望と実態はそれぞれ別の設問の分布であり、同じ人の希望と実態を突き合わせた結果ではありません。 (出所:テレリモ総研「夏の賞与と副業に関する調査」2026年、n=1,004、単一回答。実態は回答者が勤め先で認められていると答えた日数) 出社形態別の希望日数は本記事の図表2でご覧いただけます。